インフルエンサーマーケティング攻略【費用相場、キャスティング注意点】

2022-04-14
2023-09-28
インフルエンサーマーケティング攻略【費用相場、キャスティング注意点】

インフルエンサーマーケティングの核となるキャスティング。どんなに良い企画であっても、キャスティングに失敗してしまうと結果に雲泥の差が出てしまうこともあります。逆に最適なキャスティングができると費用対効果が非常に高い結果を得ることもあります。

本記事では、これまで多くのインフルエンサーキャスティングを担当してきたプランナーが、キャスティングの相場と、効果につながる押さえておきたいポイントを解説しています。初めてインフルエンサー施策を行う方、インフルエンサー施策でなかなか成果を感じられない方のお役に立てると幸いです。

目次

1. インフルエンサーキャスティングの費用相場

キャスティング費用は、インフルエンサーのフォロワー数に応じて変動するのが一般的です。相場としては1フォロワーあたり1〜4円となっています。金額の変動要素としては、インフルエンサーが事務所に所属していたり、代理店が間に入ることで金額が変わります。また、キャスティングだけではなく、インフルエンサー施策全体の企画・ディレクションなどを支援会社に依頼する場合はさらに追加で費用がかかります。

以下、簡単ですが見積もりのイメージです。

<見積もりイメージ>
■例:フォロワー3万人のインフルエンサーを10名起用する場合
フォロワー単価1〜4円 × フォロワー3万人 × 10名 = 30〜120万円

上記に追加して、支援会社が、企画・ディレクションも行う場合は、以下のように「企画ディレクション費用」が追加になります。

フォロワー単価1〜4円 × フォロワー3万人 × 10名 = 30〜120万円+企画ディレクション費用

2. インフルエンサーキャスティング3つのポイント

ここからは、実際に効果的にインフルエンサーをキャスティングするために押さえておきたいポイントをご紹介します。これまで1,000件近くのキャスティングを行ってきた弊社が、これまでの経験をもとに最低限押さえているポイントです。

2-1. 親和性の高いインフルエンサーをキャスティング

こちらは非常に重要なポイントです。ブランドと親和性の低いインフルエンサーをキャスティングしてしまうと、ブランドの既存顧客の支持を得ることができずに効果があがらなかったり、潜在・顕在顧客に実際と異なったイメージをもたれてしまい長期的な関係性に繋がりにくくなる可能性があります。

逆に親和性の高いインフルエンサーをキャスティングできると、既存顧客に響き、そこから共感・口コミが広がったり、長期的な顧客になりうる潜在・顕在顧客にリーチできます。

弊社事例ではありませんが、過去にあったケースとして、当時注目を浴びているインフルエンサーのキャスティングがブランドのファンの反感に繋がり、SNS上で炎上した事例がありました。ブランド側としてはインフルエンサーの人気度の高さ、影響力に期待していたかもしれませんが、ファン側からすると自分たちのもつブランドイメージと異なるうえに、ブランドがインフルエンサーの人気に乗じてブランドの世界観を無視したような姿勢に見えてしまったのかもしれません。
ファンがどのようにブランドを認識しているか(ブランディング)をしっかりと理解した上で、人気度・影響力よりもまずは親和性を意識することが重要です。

それでは、具体的に「親和性の高い」インフルエンサーが何かというと大きく3つの観点があります。

・インフルエンサーの発信内容やライフスタイルがブランドの価値観・世界観とマッチするか
・インフルエンサーのフォロワーがブランドのターゲット層とマッチするか
・ブランドのファンが捉える、あるいは期待しているブランドとマッチするか

例えば、価値観としてサステナブルや環境保護を大事にしているブランドが、頻繁にアパレル商品を買っていたり、カフェで使い捨て容器を毎回使っているインフルエンサーをキャスティングしてしまうと、ブランドの既存ファンはもちろん、新しくブランドを知ったユーザーも違和感があり不信感につながります。

逆に親和性の高いインフルエンサーを起用できると、ユーザーから信頼されやすく、好感度や購買アクションに繋がりやすくなります。

2-2. エンゲージメント(信頼)を重視

キャスティングのポイント2つ目は、「エンゲージメント」を重視したキャスティングです。

インフルエンサーマーケティングが流行りはじめた頃は、できるだけフォロワー数の多いインフルエンサーを起用し、できるだけ拡散させることを目的とすることが多かったですが、昨今は生活者の環境・インサイトが変化したため、よりターゲットに「信頼」されることを優先し、信頼をベースに認知・ファン化・フォロワー化・購買につなげることが有効になってきました。

例えば、同じくらいのフォロワーを抱え発信内容や世界観も似ているインフルエンサーでも、一方はフォロワーのコメントに丁寧に返信しているが、もう一方は「いいね(♡)」のリアクションだけ、あるいはリアクションしていないケースなどがあります。おそらく前者の方がフォロワーとの信頼が築けていて、実際にPRした時の反応率が高くなるでしょう。

定性的にはコメント対応など日々の活動で判断しますが、定量的にはエンゲージメント率を確認することができます。

エンゲージメント率の確認方法は、主に以下の3つがあります。
・ツールを使う(非公式の外部ツール)
・インフルエンサー本人にインサイトデータを提出してもらう
・自分で計算する

※ただし、データ非公開の設定ができるようになったため外部からデータを確認することはできない場合もあります。

2-3. 投稿内容の事前確認

3つ目のポイントは、インフルエンサーに投稿いただく画像・テキストの事前確認です。確認したいポイントは以下です。

□商品やブランドの誤った情報が書かれていないか
□ブランドの世界観と大きくずれていないか
□インフルエンサーの世界観と大きくずれていないか
(インフルエンサーのフォロワーから見たときに違和感なく受け入れられやすいもの)
□「#PR」含め、指定のハッシュタグが含まれているか
□商品の見た目が実際と離れていないか


以上3点「親和性の高いインフルエンサーをキャスティング」「エンゲージメント(信頼)を重視」「投稿内容の事前確認」が、インフルエンサーキャスティングで押さえたいポイントです。

インフルエンサーのキャスティングは、一見シンプルでインフルエンサーとの繋がりさえあれば対応できるように思われがちですが、実はブランド・インフルエンサー・生活者の三者が幸せになる取り組みにするには、それぞれの深い理解と信頼関係が必要不可欠です。

弊社では、常日頃からインフルエンサーとコミュニケーションを欠かさず信頼関係を築いてまいりました。「キャスティング選定力」、「プランニング」、「効果検証」を強みとしてインフルエンサーマーケティング支援を行っておりますので、ぜひご興味があればお気軽にページ下部よりご相談くださいませ。

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