動画の視聴時間が増えている今、Instagramにおいては企業のライブ配信の活用が活発になっています。本記事では、インスタライブの活用目的やメリット、配信方法を徹底的に解説しています。企業のSNS担当者やInstagram運用担当者で、これからインスタライブに取り組もうと思っている方はぜひご参考にしてみてください。
インスタライブとは、Instagram上でライブ配信ができる機能で、アカウントがあればどなたでも配信することができます。リアルタイムで、かつ直接ユーザーと双方向のコミュニケーションをとれることが、Instagramの他の機能にはない大きな特長です。ライブ配信中はユーザーからコメントを受け付けることができ、それに対してライブ内で回答することができます。また、他のユーザーと一緒に配信(コラボ配信)できることも特徴のひとつです。一緒に配信することで、それぞれのフォロワーにリーチすることができるため、例えば自社ブランドに親和性の高いインフルエンサーとコラボ配信してファン化しやすいユーザーにアプローチすることなども可能です。
今では、いろいろな業種でライブ配信が活用されていますが、例えば化粧品業界では、新商品発売時にライブ配信を実施して、商品の詳細説明、使用感、テクスチャなど静止画では伝えきれない細かな部分をフォロワーに対して紹介するなど、商品PRの重要なチャネルとして活用している企業も多くあります。
配信において特別な配信機材やスタジオは必要なく、スマホ1台で、会議室や店舗などで気軽に配信することが可能です。
インスタライブでは、コメント機能を通してリアルタイムで視聴者とコミュニケーションをとることができるため、よりインタラクティブなコミュニケーション手法として、ユーザーのファン化や企業の信頼度向上、購買促進に繋げることができます。自社のアカウントにおいて商品紹介やQ&Aを実施する企業はこれまでも多くありましたが、最近ではインフルエンサーとのコラボ配信、インフルエンサーが企業アカウントに出演、インフルエンサー数名がコラボ配信するなど、活用方法は多様化しています。
プラットフォーム側がユーザーニーズに合わせて機能を次々とアップデートしていますので、目的や予算に応じて活用方法はさまざま工夫することができます。
また、今後はライブ配信からよりシームレスな購買につなげるための対応を行っていくことも考えられます。Instagramは、好きなブランドや商品を見つける気持ちが起点となっているプラットフォームであるため、ECを強化したい企業にとってますますライブ配信は重要な取り組みのひとつになってくることが予想されます。
ライブ配信を行うにあたっての事前準備をまとめました。
まずは配信目的を明確にします。どのような目的でどのようなユーザーに対してライブ配信を行い、視聴したユーザーがどのような状態になることが望ましいのか。また効果を計る指標と数値も事前に設定し、関係者間で共有しましょう。例えば、新商品の売上拡大を目的とした場合は、ECサイトへの遷移数やInstagram経由の売上を効果指標とします。
既存顧客のエンゲージメントを高めたり、LTVを高めることが目的の場合、定期的かつ長期的に取り組むことが大事のため、実施回数や視聴数、コメントの数などを効果指標とすることもあるでしょう。
実施して終わりにならないように、また目的に対して正しい企画を立てていくために、配信目的の設定は最も重要なステップといえます。
次は、目的に応じてどのような企画にするかを決めます。
ここでよく質問をいただくのが、社内のメンバーで出演できる人がいない場合どうすれば良いかというご質問です。先に述べた通り、インスタライブは双方向のコミュニケーションをとることがメリットであるため、基本的には人物を登場させることが望ましく、一般的です。社内のメンバーが出演できない場合は、インフルエンサーやブランドアンバサダーに協力をしてもらうことをおすすめします。また、認知拡大が目的の場合は、インフルエンサーを起用したり、コラボ配信をするのがおすすめです。自社スタッフ、自社アカウントのみでライブ配信を実施しても、新規のユーザーになかなか情報が届かないためです。さらに、ライブ配信の実施を広告で告知するなども新規アプローチには効果があります。
企画・出演者を進める際は配信内容に限らず、ターゲット視聴者と(1)で定めた目的をふまえて広い視野で企画をするようにしましょう。
基本的にはユーザーが自宅で落ち着いて視聴できる時間に配信をし、より多くのユーザーに視聴をしてもらいます。平日であれば19:00〜22:00、土日は日中が視聴者が多い時間とされていますが、フォロワー属性によって変わりますので検証していくことがおすすめです。初めのうちは、既存ユーザーのアクティブ時間やストーリーズの閲覧数の多い時間帯に配信していくのが良いでしょう。また、長期的にライブ配信を活用していく場合は定期的な日時で配信するとフォロワーが配信を見逃すことが減り、視聴数も安定してきます。
ライブ配信の進行の確認と、必要があれば台本を作成します。台本に関しては一語一句決まった台本を作成するよりも、全体の概要や、出だしと終わり、必ず伝えなければいけない事項など、大枠の台本を作成する事をおすすめします。これにより配信に際して企業側の負担にならず気軽に取り組みができます。また、よりリアルに臨機応変にユーザーとコミュニケーションをとることが可能なため、ユーザー視点のコミュニケーションや信頼向上にも繋がります。
通信環境が安定した場所で実施します。配信時間によっても通信速度などが変わる事があるため、事前に本番と同じ時間帯でリハーサル配信を行うと良いでしょう。
インスタライブ実施前に告知投稿を行う事で、より多くのユーザーに視聴を促します。フィード投稿、ストーリーズを活用して、効率的に事前告知を行いましょう。またLINEアカウントやメルマガなどできるだけ多くの媒体で告知を行うことも視聴数アップに役立ちます。
以下は告知例です。
▼フィード投稿
【イベントタグ設定機能】
「イベントタグ設定機能」を利用してフィード投稿にイベント情報をつけて告知投稿を行います。また、その投稿をストーリーズにてリポストし、リマインダー設定を促すこともできます。
▼ストーリーズ
【ストーリーズ リポスト】
フィードで投稿した告知投稿をストーリーズにてシェアします。フィードを閲覧しないけどストーリーズのみ閲覧するユーザーも多くいますので出来るだけシェアすることが望ましいです。
【カウントダウン機能】
カウントダウン機能を使用しユーザーにリマインダー設定を促します。
【アンケート機能】
アンケート機能を使用する事でライブ配信実施の認知を図るとともに、ユーザーの声を配信内容に反映させることも可能です。
ここでは具体的な配信手順をご説明していきます。
2. ライブモードに切り替わります。画面左に「タイトル」の設定アイコンが出てくるのでタップし、ライブ配信のタイトルを設定しましょう
もしも、本番配信の前に練習したいときは、その下の「共有範囲」をタップすると、練習モードを選択することができます。
練習モードでは誰にも公開されることなく、ライブ配信の練習を実施することができます。
コラボ相手がいる場合は、ユーザーを招待してコラボ配信の練習をすることも可能です。
(コラボ相手として招待する相手は自分をフォローしているアカウントに限ります)
3. ライブを開始する前に、画面左上の歯車のアイコンをタップし、[ストーリーズコントロール]の設定を確認しましょう。ライブ動画の表示対象者、メッセージへの返信制限、保存設定ができます。
4. 次に、画面中央左にあるテキストマークからタイトルを追加します。
準備ができたら画面下の丸いライブボタンをタップして、ライブ配信をスタートします。
5. ライブをスタートすると徐々に視聴者が参加します。ある程度の人数が参加するまで、ライブ内容の紹介など会話をしながら待ちましょう。画面上部に視聴者数、画面下部に視聴者からのコメントが表示されます。
6. ライブ動画を終了するには、右上の[終了]をタップし、もう一度タップして確定します。左上の保存アイコンをタップすると、ライブ動画をカメラロールに保存したり、ストーリーズでシェアすることができます。ライブ動画はストーリーズから24時間のみ閲覧可能ですが、カメラロールに保存した動画を再利用し、ストーリーズ、フィード、IGTVなどからシェアし、リアルタイムで視聴できなかったユーザーにリーチすることが可能となります。
以上、ここまでが基本的なライブ配信の手順となります。その他応用の機能として「コメント制限機能」と「ライブ配信中の画像/動画共有」を以下でご説明します。いざとなった時に知っていると便利です。
不適切なコメントを非表示にしたり、コメントできる視聴者を制限するには、[設定]から[プライバシー設定]、[コメント]を選択し、コメントコントロールを設定します。コメントできる対象をフォロワーだけに限定したり、自動で不適切なコメントを非表示にするだけでなく、手動フィルターから、特定の言葉やフレーズを入力し、指定したキーワードを含むコメントを非表示にできます。
iOSをご利用の場合、画面右下のカメラロールのアイコンをタップすると、カメラロールの写真や動画をライブ配信中に共有できます。カメラロールの写真や動画を共有している間は、ライブ配信のビデオは画面右上に自動的に移動します。
配信終了後はライブ配信のアーカイブを残し、フィード投稿をすることをおすすめします。リアルタイムでライブ配信を見ていないユーザーも後日視聴することができます。アーカイブを視聴したユーザーが購買に至るケースも非常に多いため、ライブ配信コンテンツは資産として活用する視点をもつと、Instagramに限らず、ECサイトやメルマガなど他の自社媒体での活用もすることができ、ますます費用対効果を期待することができます。
また、ライブ配信中に答える事ができなかった質問などを、ストーリーズを通して回答をするとユーザーのロイヤリティ向上にも繋がります。
以上、インスタライブのメリットや活用目的、配信手順を解説しました。インスタライブはうまく活用できれば、企業やブランドのファンをさらに増やし、ECサイトへの送客に大きく貢献することができます。編集などの手間がなくスマートフォンひとつで簡単に始められますので、ぜひまずは気軽に取り組んでみましょう。
3ミニッツでは、インスタライブ配信のトータル支援を行っております。
初めてで取り組み方がわからない、炎上や配信ミスなどのリスクに不安がある、しっかり効果のでるインスタライブを実施したいなどございましたら、ぜひお気軽にページ下部よりお問い合わせください。