Instagramで重要な"投稿設計"とは?具体的な方法をSNSプランナーが伝授

2020-09-28
2023-09-28
Instagramで重要な"投稿設計"とは?具体的な方法をSNSプランナーが伝授

Instagramを効果的に活用するためには、戦略的にInstagramを運用することが重要です。そして、戦略的な運用で大事なことの一つに目的に応じた投稿設計があります。そこで本記事では、運用目的の設定例と、それに基づく投稿設計方法をご紹介します。

「Instagramを戦略的に運用できていない」「運用目的が曖昧になっている」「目的に合った投稿ができているかわからない」などの課題感をお持ちのマーケティング担当者様のご参考になれば幸いです。

目次

1. まずは、ブランドのアイデンティティを定義

Instagramアカウントはホームページと同様、またはそれ以上に企業の顔となりつつあります。まずは、ユーザーに対してどんなブランドに見られたいか、どんな印象を持ってもらいたいかアイデンティティを定義しましょう。例えば、「憧れられる存在」「親しみやすい存在」「安心感を持てる存在」など、事前にユーザーにどう認知されたいのかを決めることでユーザーへのブランドの認知、ロイヤリティ向上に繋がっていきます。

2. Instagramの役割・目的を定義

Instagramの運用を通して成し遂げるべき目的を設定しましょう。運用目的を決めることで、戦略的なクリエイティブやテキストなど投稿設計を行うことが可能です。目的は業種やフェーズによって様々ですが、よく設定される目的を例として3つあげます。

<企業のInstagram運用の目的例>

①ブランド・商品の認知度を高める

②コミュニティと繋がる

③ECサイトへの遷移を促す

上記以外にも、フォロワーとエンゲージメントを高める(ファン化)、顧客ニーズを得る、など様々です。

. 目的に応じた投稿設計方法

ご紹介した3つの運用目的別に、情報を届けるユーザーとコンテンツ例をご紹介します。

①目的:ブランド・商品の認知度を高める

すでにブランドを知っている人だけではなく、まだブランドを知らない潜在層にも情報を届けていきます。ブランドのコンセプトやヒストリー、商品の紹介や特性など、はじめてブランドを知るユーザーに対して”ブランドや商品の認知・理解を深めるコンテンツ”を投稿していく必要があります。

【例1】カラーコンタクト

ブランド最初に公式のキービジュアルを投稿し、ユーザーのブランド認知を図る。その後、クリエイティブのみでも商品特徴や装着イメージが伝わりやすいようにイラストで解説。ユーザーが安全性を重視する商材であるため、簡単な説明テキストも挿入し商品理解を促す。

【例2】時計ブランド

商品のバリエーションや各商品のイメージが伝わる物撮りを投稿し、まずは商品自体や商品からブランドへの興味喚起を図る。よりブランド理解を深めるために、創業から技術開発、商品が出来上がるまでのヒストリーをカルーセル投稿にて訴求。高価格帯の商品であるため、技術力や信頼感を得る投稿コンテンツに設計。

②目的:コミュニティと繋がる

既にブランドや商品に対しての認知があり、好感や興味を持っている可能性が高い層に情報を届けていきます。ハッシュタグやタグ付け投稿を促す投稿や、UGCのリポストなど、ユーザーとのコミュニケーションを重視したコンテンツを発信。また、オリジナルハッシュタグを作成し、それがタグ付けされた投稿を募ることで、SNS上でコミュニティを形成していくことも効果的です。

【例】アパレルブランド

プロフィール欄に「#〇〇(オリジナルハッシュタグ)」と投稿を促すテキストを記載。さらにユーザーがタグ付した投稿(UGC)を公式アカウントから紹介することでユーザーのロイヤリティ向上に繋がり、オリジナルハッシュタグによるコミュニティ化に成功。また、UGCをストーリーズでリポスト紹介することで、どんなユーザーがこの商品やサービスを使っているのか?使用感はどうなのか?をフォロワーが知ることができ、フォロワーにとっても有益な情報となる可能性が高いです。

③目的:ECサイトへの遷移を促す

既にブランドや商品に対して興味や理解があり、商品の購入を検討している層に情報を届けていきます。商品の活用方法や素材、サイズ、価格など購入の際に検討材料となるコンテンツを投稿します。

【例1】スキンケアブランド

テクスチャの分かるイメージカットや動画素材を投稿。店頭に行かなくても実際の商品の付け心地を想像しやすく、検討層にとって有益な情報になり購入検討の材料とする。

【例2】コスメブランド

新商品を発売する際に商品カラーのラインナップ一覧やテクスチャが分かるスウォッチ画像、使用後のメイクイメージカットを投稿。1つの商品に対してユーザーが気になる情報をまとめて発信することで、カタログ感覚で見ることができる。

4. アカウントの規模感に応じた投稿設計

目的に応じた投稿設計方法をご紹介しましたが、アカウントの規模感によって投稿するコンテンツ種類の割合も検討する必要があります。

例えば、既に10万人以上フォロワーがいるアカウントの場合、ある程度ユーザーにとってブランド知名度が高い可能性もあるため、「①ブランド・商品の認知度を高める」ためのコンテンツより「②コミュニティと繋がる」「③ECサイトへの遷移を促す」コンテンツの割合を多くしていくことでユーザーの満足度を上げることができると考えられます。

逆にまだフォロワー数が少ないアカウントでは、いきなり購買に繋がるコンテンツを多く投稿するよりも、まずはブランド・商品理解を深めてもらうためのコンテンツの割合を多くすることをおすすめします。

商材やターゲット層によって、そのアカウントに最適な投稿内容は変わってきます。そのため、定期的に投稿の分析を行い、PDCAを回すことが重要です。最初に設計した投稿内容がフォロワーにとって有益な発信となっているのか?を見直し改善点を見つけることで、より最適な投稿設計へブラッシュアップし、効率的にフォロワー獲得やファン化、ECサイトへの遷移を促すことができるアカウントへと成長していきます。

5. 最終的に投稿設計において重要なことは?

アカウントのフォロー、投稿へのアクション(いいね、コメント、保存など)をするのはユーザーです。つまり、ユーザー視点の発信をすることが何より重要なポイントとなります。SNSはマス広告とは違い、ユーザーと双方向のコミュニケーションを取りながら情報発信をすることができるプラットフォームですので、ユーザーのニーズを汲み、発信する情報や商品に活用していきましょう。

以上、Instagramの運用目的に応じた投稿設計の方法とポイントをご紹介させていただきました。見切り発車で運用をはじめてしまった、これからアカウントの開設を考えているなど、様々な方がいらっしゃるかと思いますが、この記事を通じて少しでも投稿設計の重要性についてご理解いただけると幸いです。

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