「ファンコミュニティを創っていくために高回転で運用」。効果を最大化できる、パートナーを活用した運用体制

株式会社カドー
家電,EC
「ファンコミュニティを創っていくために高回転で運用」。効果を最大化できる、パートナーを活用した運用体制

「空気をデザインする」というタグラインを掲げ、「空気」というカテゴリーに特化した家電を製造・販売する株式会社カドー。ミニマルなデザインと高い技術が融合したその製品は、より質が高く居心地のよい空間づくりに関心がある層を中心にブランドのファンが増えています。

同社ではファンと対話し、その繋がりを強化していくためにInstagramを活用。3ミニッツは各機能のコンテンツ企画・運用・分析、施策の提案などに関わっています。3ミニッツの支援で実現していること、今後ブランドとして目指している状態などを同社マーケティング部部長金崎さんにお伺いしました。

ーーカドーがInstagramの運用を始めた理由・目的を教えてください。

金崎さん:ブランドのファンの方との繋がりを広げ、強める、そしてそれを可視化することが主な目的です。宣伝ツールとしてではなく、ブランドファンやターゲットである方々と直接出会い、対話をし、温度感をチューニングしていくような貴重な場として考えています。


ーーSNSの中でもInstagramに注力している理由はなんですか?

金崎さん:InstagramはSNSの中でカドーとの相性が良いと考えています。カドーのブランドの認知のされ方や受け入れられ方として、デザイン性や空間を含めたビジュアル表現が大きな要素としてあります。それを共有しやすく、かつ共感値を高める形でシェアできるのがInstagramだと考えています。

cado 公式インスタグラム
*画像は2022年1月時点のもの

ーーInstagramで目指している状態はどのようなものですか?

金崎さん:ファンのコミュニティを作ること、いわゆるファンベースを作ることを目指しています。そのためには、我々が一方的に発信する宣伝ツールとしてInstagramを活用するのではなく、ファンの方々と暮らしの知恵や気付きのようなものを共有したり、共に創り上げる場にしたいと考えています。我々はオフラインの直営店舗がなく、お客様と直接対話する機会が常にあるわけではありません。ポップアップなど期間限定でリアル店舗の展開を実施していますが、Instagramを通じてダイレクトにファンの方と会話することは重要だと考えています。

ファンの方との対話の機会を積極的に創出

ーーファンベースに取り組もうと思った理由はなんですか?

金崎さん:カドーは「空気をデザインする」というブランドフィロソフィーを掲げており、そのために”美しい空気” と ”心地よい空気感” の創出を目指しています。それを織りなすプロダクトのあるべき姿というのは、機能的で、日々使うものとして快適であることはもちろんのこと、そのデザイン性においてもそれぞれの心地よい空間や暮らしを邪魔するものでなく、そこに溶け込むミニマルなものでありたいと思っています。

おそらく、そこに共感してくださる方々は、自分の暮らしの在り方を真剣に考えていたり、それを創り出す「モノ」に対する興味関心度が高い人たちなのではと考えています。生活に対する向上心や意識を共感しあえる仲間達は、「だからこれが好き」というように、こだわりやビジョンの共有を明確にできる方々ではないかと思っており、カドーはそういう属性にあたるものとしてブランディングを心がけているので、ファンの方とその温度感を確かめることでファンベースという形にフィットしてくるのではと考えています。


ーーInstagramの運用パートナーとして3ミニッツを選んだ決め手はなんですか?

金崎さん:一つは、ファンの方々やターゲット属性に近いであろう世代のチームというところで、お客様との共感値における理解や創出に期待が持てたことです。また、ファッションメディアを運営されているので、デザイン的な感度や編集力にも期待していたことが理由です。

パートナーとしては、ブランドに対する理解や興味、またそれを創り上げる胆力や粘りを密に共有して一緒にやっていけるかなど、ビジネス面だけでなくパートナーとしての人間的な繋がりも大事にしたいと思っています。


ーーInstagram運用においてのカドーと3ミニッツの役割・体制を教えてください。

金崎さん:カドーは全体ディレクションとフィード投稿の一部を担当、3ミニッツはフィード投稿の一部、ストーリーズ、リールと、それぞれにおける検証を担当しています。また、クリエイティブについては、カドーが素材を支給し、制作は双方で分担しています。

この体制にしている背景としては、お互いが持っているリソース、あるいは予算をふまえた上で、無駄なく、また目的に対して効果を最大化できるやり方を意識しております。

ファンコミュニティを創っていく中で、私たちの反応が著しく遅かったり関わる頻度が低くなってしまったりしてはいけず、できるだけ高回転で運用していきたいと思っています。クリエイティブも全て御社にお願いすることもできますが、ブランドの世界観もあるため、できるだけ我々が制作している素材を御社と共有し、再編集してもらうことで、より制作コストを抑えたり、フィード運用を高回転で行うことができたりと、バランスよく対応できる運用を考えております。


ーーInstagramでの具体的な取り組みを教えてください。

金崎さん:フィード・ストーリーズ、リールの運用を行っており、商品のお手入れ方法、よくある質問、商品の設置場所、UGCの設計など、ファンの方々の暮らしに有益になるようなコンテンツの発信を行っています。それに加え、Shopnow(ショップ機能)を活用したECサイトへの誘導やターゲティング広告、モニターキャンペーンなども行っています。既存のファンの方にとって鮮度ある情報やイベントの発信を行うのと同時に、潜在顧客に向けたアプローチも行っています。

ファンの方々の暮らしに有益な情報の提供(設置場所)
ファンの方々の暮らしに有益な情報の提供(お手入れ方法)
ソーシャル経由のオンラインストア実績について毎月振り返りを実施

また、キャンペーンに関しては、オンラインストアで行っているキャンペーンをSNSで告知することもありますが、SNS限定のキャンペーンも実施しています。SNSで繋がっているファンの方々は、比較的帰属意識の高いお客様と捉え、新しい製品を実際に使ってみて、フィードバックをいただくようなキャンペーンなどを行っています。

ーー今後取り組んでいきたいことはなんですか?

金崎さん:ファンの方々の暮らしぶりが、他のユーザーにとっての気づきや知恵になるような場や機会を創っていきたいです。

「家電」という分野は、例えば「食」の分野よりもエモーショナルな感動体験の共有が中々難しいと感じています。しかし、ユーザー同士の暮らしの知恵や心地よい生活空間の作り方などをシェアすることで、それを新しく取り入れてより良い暮らしや新たな発見に繋がります。

ファンの方々が、カドーのコミュニティに飽きずに、属していることで有益性を感じたり、もっと深いブランドの理解に繋がり、「生活に必要なブランド」と思ってもらえる、共感につながるような、私たちだからできる企画やコミュニケーションを大切にしていきたいです。


ーー最後に、3ミニッツに対するこれまでの率直な評価をお願いします!

金崎さん:馴染みの薄い家電業界でのコミュニケーション設計は大変だと思いますが、これまでの運用に関してはとても良くサポートしていただき、満足しています。今後は、新しい施策へのチャレンジやより独自性のあるコンテンツ、ブランドとユーザーのニーズを紐付ける企画をもっと創出していきたいです。世の中の暮らしの在り方がいろいろと変化していく中で、新しい企画を常に創出していけるような体制でいたいと思っています。

本日は貴重なお時間をありがとうございました!

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